退職願いと退職届、また、似たようなものに辞表というのがあります。どれも、退職することには変わりないので、一緒にように思えますが、実はそれぞれ意味が異なります。
年功序列が一般的な世の中の仕組みだった一昔前では、当然ながら、退職をされる方は本当に一部の存在でしかありませんでした。ですので、あまり知られていないのが実情なんです。
では、具体的に、それぞれどういう意味を持っているのでしょうか。
退職願
言葉の通り、あくまで「退職を願い出る」という意味です。
会社と個人は原則雇用関係にあり、個人と会社が雇用契約を交わしている状態にあります。平たく言うと、労働を提供して対価として金銭をいただくという事ですが、この契約関係を、個人が会社に対して契約の解除を申し出るわけですから、「退職願」となるわけです。
この場合、会社側があなたの申し出を受理した時点で、退職する事が「確定」した状態となります。
ちなみに、会社側が申し出を受理しない場合はどうなるのか?ですが、この場合は当然ながら受理されていないので、確定していません。ただし、労働基準法で2週間前までに・・・と定められていますので、退職が出来ないという事にはなりません。
退職届
こちらは、「退職を届け出る」ですので、こちらは、会社側が申し出を受理するか否かに係わらず、一方的に届ける形となります。
ですから、届出を出した時点で、退職する事が確定した状態となります。
この点が退職願と退職届の大きく違う点です。
一般的には、「退職願」を使われた方がベターだと思います。なぜなら、届出とは、やはり一方的ですので、会社側にとってみれば、かなり印象が良くないです。
また、退職を了承するにしても、あなたがこれまで築いてきたノウハウという無形資産や、担ってきた役割を、誰かが引き継がないといけないわけですから、いきなり辞めるといわれても困るというのが正直なところでしょう。
また、辞めた後も、どこでどう繋がるか分かりませんので、「立つ鳥跡を濁さず」で、無難にお別れ出来た方が良いと思います。
では、最後に、同じような意味を持つように思える「辞表」についてです。
辞表
退職願と退職届、コチラの違いは前述したとおりですが、この2つの前提条件が「雇用関係」です。
では、経営者や、又は組織において要職についていらっしゃる方はどうなるのでしょうか?これらの方々は、雇用関係ではなく委任関係にあるので、この場合に使われるのが、「辞表」です。
辞表とは、「その立場、職責を辞任を申し出る」という意味です。